セイヨウニンジンボク


道を歩いていると綺麗な青紫色の穂状の花を咲かせている樹木がありました。
手のひらを広げたような細い葉が特徴の、セイヨウニンジンボクです。

夏から秋にかけて庭園にずっと彩りを添えてくれるこの樹木は開けた場所に限って言えば、自然に自身の樹形を整えてくれます。

ただし、成長は早いので道端ではこまめな手入れが必要です。
日向で水はけの良い土壌を好み、暑さにも耐性があります。

葉の見た目が朝鮮人参に似ており、もともと原産がヨーロッパということでこの名前になっているようです。

香りが強く、ちょうちょがよく好むという話もありますので、広いスペースのお庭がある方は試しに植えてみてはいかがでしょうか。

トチノキの実


とある公園のトチノキです。

おそらく、今年の暑さで弱ってしまったのでしょうか、上部が枯れてしまっておりました。

それでも、下の方は、葉焼けしているものの、葉も茂っており、トチの実もなっておりました。

一見、梨にも見えるその実の風貌、中にはまるで栗饅頭の様な、栗に似た実が入っているんです。

梨の中の、その栗みたいな実は、あく抜きすると食べられるそうです。

食べたことないので、わかりませんが、昔は食べていたようです。

ちょっと集めて見たくなりました。

オジギソウ


弊社の玄関先でお客様を「おじぎ」でお迎えしていたオジギソウに実が付きました。


咲いていた小さな綿帽子状の花からは想像できなかった豆のような房が着きました。

マメ科の中でも分類はネムノキに近く、大豆やスイートピーとは花も葉も全く違います。
種の採取はもう少し先ですが、楽しみです。
実際に見て触ると本当に勉強になります。身の回りの植物をちょっと調べてみませんか。驚きと新発見があるかもしれません。

クルミの木


作業の途中でクルミの実が成っているのを見かけました。

木自体は、マンションの植栽に植えられることもありますが、クルミは雄花と雌花の開花時期がずれる為、自家受粉しにくく、都内では実がなるのは稀なような気がします。

という事で、勉強と記録の為に写真を撮影した次第です。変化の過程が分かって面白いですね。

センダンバボダイジュ


先日、変わった実のなっている木を見つけました。

良く見てみると、葉がセンダンに似ておりましたが、実?が全然違います。まるで、フウセンカズラの様なものがなっておりました。

落ちている風船を開けてみると、中には黒い実(種)が3つ~4つ位はいっており、少し小さくて堅い実でした。

センダンの葉に似ていることと、以前現場でムクロジを見知っていたので、何となく実が似ている感じがして、ムクロジから調べてみると、なんと大当たり、ムクロジ科のモクゲンジでした。

別名センダンバボダイジュといい、やはりセンダンの葉に似ているのはあっていました。

ちなみに、フウセンカズラもムクロジ科になるそうです。すごく似ていますしね。

図鑑では見ていても、普段では、なかなか実物を知らない木はたくさんあります。

少しずつ見て知って触れていければと思います。

ムカゴ


オニユリのいささかどぎつい色合いの花(あくまでも個人的意見です)が終わりました。

その後の茎をよく観察してみると、ムカゴ(殊芽)が育っていました。

これは小さな球根で、これを茎からはずし、土に植えて育てると芽が出て数年で一人前のオニユリになります。   ちなみに、オニユリは花は咲きますけれども、種はできません。

オニユリはムカゴで増える植物なのでした。

トゲトゲ


クズ、ヤブガラシ、ヘクソカズラなどのつる性植物、スギナ、セイタカアワダチソウなどのしつこい多年生雑草やドクダミなどの臭うもの、ヌスビトハギ、センダングサなどのひっつき虫などなど、植木屋にとって天敵とも言える草はたくさんありますが、その中でも遭遇すると思わず声をあげてしまう草と言えば、今回ご紹介するアザミだと思います。

どこでも見かける「アメリカオニアザミ」、とにかくトゲが鋭く、薄手のゴム手袋くらいなら貫通してきます。要注意外来生物ということもあり、何かの人気漫画ではないですが「駆逐してやる…!」と心の中で叫びながらうっかりおもいっきり掴み、トゲが刺さって痛い目をみるということもあったりします。

そんなアザミですが、キク科というともありお花は思いのほか綺麗なものです。先日高尾山の付近を歩いていたのですが、山の中ではいろいろなアザミに出会うことができました。アザミの仲間は日本だけで100種類以上あるらしく、ゆっくりと色々なアザミを眺めていると、可愛らしく思えてきました。

赤いストラップが写りこんでいるアザミが「ノハラアザミ」、葉に美しい模様の入ったアザミが「アズマヤマアザミ」とのことです。

カサブランカ


先日、近所を歩いていると大きな白い花が咲いていました。


カサブランカですね。
スペイン語で「白い家」という意味があり、真っ白で大輪の花が特徴です。
さらに、花弁の内側に斑点がないことも白さを際立たせています。

一般的なユリは茎に対して花が平行方向で上を向いていますが、カサブランカは茎に対して花が垂直方向、または下を向いている事も判別するポイントでしょうか。

ユリは種類により日当たりが良い場所から半日陰まで好みが別れますが、
原則、風通しと水はけが良い土壌を好みます。

この時期から6~7月頃までが見頃ですので、
ユリ園などがお近くにあればぜひ見に行ってはいかがでしょうか?

我が家の植木


梅雨、あけましたね。

話は変わりますが、我が家の植木たちです。

…大した事はありません。

最近植木鉢で育て始めました。

左の大きい鉢植え2個は空芯菜です。

会社の人に種をもらいました。食べるのが楽しみです。

右側の小さい鉢3個はホウセンカです。

昨年、子供が学校の授業で育て、種まで採取したものを家で植えてみました。

見事に芽を出しました。今更ですが、種から芽が出てくるのを見るとうれしくなりますね。

帰ると毎日確認してしまいます。

花を咲かせて種を付け、その種からまた芽を出す。自然の力を感じます。

マタタビ


先月の話になりますが、車で山を走っておりましたら、何やら葉が白いものが眼の端に移り、しばらく走ったのですが、気になってUターンして戻りました。

走っていたので、何だ?ハンカチかなと思ったのですが、まさかこんなところに…。

やっぱり気になったので、車を止めて近くまでいって確認してみると。

マタタビです。

本当に不思議に白い葉で、一見病気かななんて思ってしまうほど。

これ、時期が来ると緑にもどるそうなんです。不思議です。