身近に「土」を!


皆さん、最近「土」を触っていますか?

私は仕事柄、ほぼ毎日「土」に触れていますが、屋外でのお仕事でもされていない限り、大人はなかなか「土」に触れる機会がないですよね。

例えば、都心のマンションにお住まいでも、簡単に「土いじり」ができたら、何とステキなことでしょう。その思いをかなえてくれるのが、プランターです。テラコッタ、陶器、木製、グラスファイバー製など様々な大きさやデザインのものが売られています。お部屋のコーディネートに合わせてお楽しみください。こちらのサイトでは、私セレクトのプランターをご覧いただけます。

Garden_mat 写真は、自由が丘のLOHASセレクトショップ「エル・マナーナ」の屋上です。モリモリと育っている芝生の下は、土が数センチしか敷かれていません。その下には、ヤシ繊維のマットがあり水を蓄え、根を伸ばせる工夫がなされています。このようにプランター以外にも、緑や花を楽しむ方法は、いろいろあります。どうか、やりやすい方法で始めてみてください。

梅雨を前に想う


4月の終わりにオーストラリアのメルボルンへ行ってきました。「Melbourne International Flower and Garden Show(メルボルン国際花と庭園ショー)」が開催されていたからです。

現地のガーデナーにお話しを聞くと、この数年の降雨不足で出展される庭や装飾も様変わりしてきたとのこと。例えば、家庭用の雨水貯留タンクを販売するブースが出ていたり、水を大切に扱うキャンペーンを行っている団体がショーのスポンサーになっていたりしました。また、モデルガーデンでは多肉植物が多用され、花壇には花ではなく、ペンキで色付けされたバークチップで模様が描かれていました。Photo_3

海外(特に欧米)の庭を見ていつも思うことは、心落ち着けて眺める庭ではなく、自ら楽しむアイテムを満載し、自ら庭を造り込んでいく姿勢をデザイン要素に強く感じることです。ガーデニング・ブームといわれて久しい昨今、日本の庭事情も我々のライフスタイルの変化に伴い、どんどん変わっていくのではないでしょうか。私たち日本の造園会社に所属するデザイナーも、そのような趣味志向の変化と我が国固有の造園技術や植物特性を上手くマッチングして、新しい提案をしていきたいと考えています。