淡墨桜


淡墨桜(うすずみざくら)を見てきました。サクラにとってはオフシーズン。観光地でも空いているだろうなという思いからのチョイスでしたが、思いのほか人がいてビックリ。

Usuzumi この淡墨桜、日本で二番目に古いサクラとされており、山梨の神代桜(日本最古)と福島の滝桜と並び、日本の三大桜と称されています。何と樹齢1,500年(1,500年前に植えられたという古文書が残っているそうです)で国の天然記念物に指定されています。

もう何年か前に咲いているところを見ましたが、咲き始めはピンク、満開時は白、散り際に花が淡い墨色に見えることからこの名前がついたそうです。開花時の写真をご覧になりたい方は、こちらからどうぞ。

エドヒガンザクラという品種なのですが、幹周り9m以上、横に張り出した枝の大半は、丸太でつっかい棒が施され、あちこちに洞を補修した後があり、実に痛々しい。今では樹木医なのか専門家が面倒見ておられるでしょうが、戦後には岐阜市の医師の方が診断処置したそうです。たまたま、木の手当てに詳しい方が医師だったということだと思いますが・・・まさか、真剣に医師を呼んできたわけではないでしょう?

何事も度を越えたものを見ると大変なエネルギーを感じます。この木も高速道路のない岐阜の山の中にあったから生き長らえたのでしょうね。合併で本巣市になってしまいましたが、旧根尾村の方々の誠実さと、かの地の自然に敬意を表します。私も以前、旧根尾村でキャンプ場の設計をしたことがありますが、確かに役場の方々は良い人ばかりだったなぁ。淡墨桜横の売店では、美味しい鮎の塩焼きが食べられます。真夏でもおでんを売っています。ぜひ一度、お出かけください。近くに公共の温泉もあっていいですよ。