彼岸花の咲く畦


少し遅くなってしまいましたが、今日の話題は彼岸花。先週、栗を買いに出かけ、河川敷の道路をドライブしましたが、まさに堤防法面に咲く彼岸花が満開。芝生の緑と真っ赤な彼岸花が強烈な印象を放っていました。

Higanbana 写真は、世田谷の高級住宅街のマンションベランダからのぞく彼岸花。わざわざ彼岸花を買ってきて、ベランダで咲かせているのでしょうか?私の通勤路の途中にあるのですが、去年も咲いていたかなぁ?

この彼岸花、マンジュシャゲとも呼ばれますが、地方によって多くの俗名があるようです。お彼岸の頃に咲くからか、日本ではオドロオドロシイ俗名が多いです。毒性のある植物なので、誤食しないように気をつけてください。毒性があるが故に動物よけとして田畑の畦によく植わっているのかもしれませんね。墓地に多いのも、動物が土葬されたものを掘り返さないようにするためと考えられています。

お彼岸のイメージと重なり日本っぽい印象がありますが、帰化植物なのだそうです。そういえば、白花や黄花も見かけますので、意外と園芸品種があるのかもしれません。売られているところを見たことが無いのですが、ご存知の方がいらっしゃったら教えてください。

流れの風景


またまた、涼しげな沢の写真ですが、今日は秋晴れだからいいか。

「夏を涼しく」に掲載した写真の沢とは、別の水系です。

私は昔と呼べるほどの植木屋の世界を知りませんが、今は庭にこのような流れの風景を作らせてもらえるお屋敷の庭が減ってしまったとよく聞きます。

Sawa 住宅や生活様式の変化、相続による土地の分筆・・・原因はいろいろなのでしょうね。でもみなさん、旅行先や料理屋などで、まるで自然の風景のような庭を愛でると無意識のうちにホッとしませんか?そういう我が家も庭がネコの額ほども無いですが・・・これは趣味の問題でなく、仕方ないことですよね。

株杉のある景色


「株杉」って見たことありますか?文字通り、株立ちになった杉です。

普通、杉は一樹一幹です。日本全国、二次林で見かけるものはスーっと美しく上方へ伸びてますよね。真っ直ぐな木材を効率的に生産するための人工林ですから、当たり前です。

北山の台杉というのがありますが、これは一樹多幹。この杉は、人為的に独特のあの形状を作り出している。一本の木で多くの材が取れるからこのほうが効率的と、かつては考えられていた名残なのではないでしょうか。

Kabusugi 写真は、岐阜県関市の21世紀の森公園にある一樹多幹の杉。ここでは株杉と呼ばれています。解説版には「伐採を繰り返すうちに株数が増え」とある。その生い立ちとしては北山の台杉と同じようである。

しかし、ここでは樹齢数百年の巨木に生長した株杉が数十本群生している。この景色は圧巻。神々しいというか、恐れを感じます。

そうそう、もし「実写版もののけ姫」が撮影されるとしたら、ここがロケ地になると思えるような景色です。

どうやら、山主さんがご好意で私有地を一般開放してくださっているようなので、マナーを守って歩いてくださいね。山頂まで「にわかハイカー」にはちょうど良い登山道です。近くに公共の温泉や地元のおばちゃんたちが田舎料理を出してくれるサービスエリアもあって、のんびりできますよ。

余談ですが、この町の施設名の大半が、ヨーロッパの言語でつけられている。見た目もアルプスの少女ハイジに出てくるような感じ。どうして?