あなたは本物派?


先週から小杉造園の熱海研修所で、オーストラリアやドイツの造園家の方々が日本庭園の講習を受講しています。茶道や書道の体験もあるのですが、つくづく「侘び寂び」というのは、日本の文化なのだなぁと感じます。

あなたならどうします?庭の垣根が朽ちています。綺麗な竹に交換します?朽ちていく姿を楽しみますか?

質問しておきながらズルイ答えですが、時と場合によりますよね。自宅の庭なら朽ちていくを良しとするかもしれませんし、境界沿いの柵であれば取り替えるでしょう。

Remaruta 私たちの仕事では多くの丸太を使います。土留め、樹木支柱、垣根の柱などなど。もちろん天然木の杉丸太を数年に一度交換することがベターです。天然木なので、朽ちて当然ですから。日本の二次林の更新にも一役買うことができ、我が国林業の発展にも寄与します。(冗談です)

一方で、写真のような朽ちない丸太も便利です。マンションの管理などをされている方には、安全安心ですよね。樹脂系素材を再利用して丸太状に成型した商品がいろいろ売られていますので、私たちもよく利用しています。少し高価であったり、加工が難しかったりしますので、プロ向けといえます。様々なサイズがありますので、興味がある方、循環型社会の形成に携わりたい方(冗談です)はお問い合わせください。

さて、あなたなら、どちらの丸太を選択しますか・・・

シンボルツリーの選び方


ヒメリンゴ 写真のおいしそうな実はヒメリンゴです。都内のマンションに植えられています。
実のなる樹木は、虫や病気の被害に遭いやすく懸念されがちですが、弊社の管理がよいのかそういった被害もなく今年も鈴なりに実らせていました。
花がさき、実を楽しめるヒメリンゴは四季の移ろいを感じる事ができてうらやましいですよね。

こちらは、中庭にモミの木が1本シンボルで植わっています。毎年イルミネーションをして愛でて頂いているようです。

http://kosugi-zohen.no-blog.jp/topics/2007/12/post_46f4.html

マンションでは、植栽地をリニューアルをすると共に、居住者の皆さんで選んで植える事をイベントとしてを行っているところもあります。
シンボルツリーは住まいの象徴になります。前を通る方・訪れる方にも目に止まりますから、せっかく植えるなら色々と思案して決めたいですよね。

シンボルツリーを選ぶポイントは
樹木の特徴
(・花や紅葉など四季の変化が楽しめる・縁起木ex.難を転ずるナンテン)

・外観との調和
 (日照条件・樹形・樹木の高さ)

・メンテナンスコスト
 (生長が遅い・早い、病虫害がつきやすい)
など様々の他、考慮点が必要となりますので、やはりプロの造園屋さんにしてみる方が得策かと思います。

ちなみにヒメリンゴは鈴なりなのに実を鳥に食べられた形跡がありませんでした。おいしくないんでしょうか。

食欲の秋


今朝は、寒かったですね~。

打合せの途中、銀座を歩いてもスーツの上に薄手のコートを羽織っている人が多くなりました。私は地方出身者なので未だにビックリしますが、平日の昼間にどうしてあんなに人が多いのでしょう???

さて、食欲の秋ですが、残業をしていてそろそろお腹のなる時間です。ちょっと一息を兼ねて、今一番食べたいものの写真をアップします。

左は浅草舟和の芋羊かん。シットリとした舌触り、ほのかな甘味、鼻腔をくすぐる土の香り・・・リーズナブルな価格もあり、一番のお気に入りです。一度、一人で一箱食べてみたい。もう一方は、芋羊かんにはブラックコーヒー。お茶でもいいですが。照明に透かしているのは、このコーヒーが緑色だから!!!なんでもオリーブの実が入っているそうです。確かに今まで飲んだことのないコーヒーの味がしました。以前紹介した赤坂ロスプラトスさんのオリーブには今日、寒冷紗をかけてきました。今年の冬も無事に越していただき、移植後もしっかりと新しいお店の庭に根を下ろしてくれることを祈っています。

Imo Coffee

冬支度が始まります。


2008年も残り1ヶ月半となりました。
社会人になると月日が経つ速度が速く感じられるとは伺っていましたが、理解できるようになってしまった自分がすこし寂しいです。

さて東京では、そろそろ紅葉シーズンに入ったところですが、小杉造園ではもうワラ鋤き中冬支度の準備が始まりました。

写真は、稲藁をすいて、これから「ワラボッチ」などをつくる準備です。
ちなみに「ワラボッチ」とは、冬の寒さに弱い植物の防寒対策として作る藁囲いと共に、冬の情緒を楽しむものとしてつくられます。

少し作業を見ていましたが、1/3近くが、すかれて使えないようですね。ワラ鋤き前
もったいないけれど、一手間かければずいぶんと見た目が違いますし、
何よりきれいな方がお客様にも喜ばれますしね。

ワラ鋤き後 ワラの束はまだまだ山積みですが、着々と年末に向けて準備が進みます。
また「ワラボッチ」が出来上がったらご紹介します。

過去のワラボッチ紹介記事 http://kosugi-zohen.no-blog.jp/topics/2007/12/post_3f8b.html

ものづくり日本4


土曜日は、和歌山のみなさんありがとうございました。

差し入れをいただいたり、美味しいもの屋を教えてくださったり、ご当地の方々のお気持ちに触れさせていただいたイベントとなりました。

Wakayama 今回の和歌山で小杉造園の担当分は終了ですが、他のメダリストたちが年内に未だ20県ほどお邪魔するそうです。お近くの方は、ぜひお出かけください。和歌山では、中学生のみんながたくさん参加してくださり、「たいへんだったけどやりがいがありそう」「難しくてくやしかった」など多くの感想を寄せてくれました。若い人たちにものづくりに携わる機会を提供できるかもしれない意義あるイベントでした。

関係者のみなさん、これからお邪魔する土地でもものづくりの楽しさを伝えていってくださいね。また機会があれば、小杉造園の金メダリスト二人も呼んでください。

ものづくり日本3


前回の金沢に続き、日本縦断ものづくり広場というイベントで、今週末から和歌山にお邪魔します。開催場所など詳細は、主催者ホームページでご確認ください。

11/8(土)に御来場いただくと、金メダリスト2人による作庭実演、トークライブ、庭づくり教室などをお楽しみいただけます。和歌山のみなさん、ぜひお越しください。

秋の木曽路


秋らしくなってきましたね。

先週末、木曽越峠を歩いてきました。市町村合併で中津川市になってしまいましたが、旧加子母村へ出かけてきました。旧の村を上げて地場産業(農産物や東濃桧)の振興に力を入れている素晴らしい地域でした。産直市場で、地味噌と小豆を買って帰りました。

林道に沿って歩くこと20km(私はほとんど車で運んでもらいましたが・・・)、集合場所では、地元のおじさんおばさんが、ホウバ寿司、芋煮鍋、青竹で沸かした日本酒、リンゴ・・・などたっぷりの昼食を準備して待ってくれていました。山登りに出かけたのに、消費カロリーより、摂取カロリーの方が多かったと思います。

Ontake 写真は、昼食後にみんなで眺めた御嶽山です。もう頂には雪が見えます。登った所は多くが二次林でしたので思ったほどの紅葉ではありませんでしたが、それでもカエデ類、マルバマンサク、ミツバツツジ、ミズナラなど充分に黄や赤の美しい秋の景色を堪能できました。

こんな集まりが、地元の有志主催で年4回開催されていますので、興味のある方はメールいただければ詳細を返信いたします。夏のスイカも美味しいですよ。