秋の一日


先日、岐阜県美濃市へ紅葉を見に行ってきました。

東京から名古屋まで新幹線で1時間30分、在来線で岐阜市まで30分、岐阜市内から車で1時間の工程です。日本は狭いですな。

その美濃市に大矢田(おやだ)もみじ谷という名所がありまして、一帯が国指定天然記念物になっています。3,000本のヤマモミジの群落が見頃を迎えています。12/6まで「もみじ祭り」を開催していますので、地元の山の幸や美味しい屋台の五平餅なども楽しめます。ぜひお出かけください。駐車場が一杯になってしまうため、午前中のお出かけがおすすめです。

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帰りの道すがら、同じ美濃市の中心部にある「うだつの上がる街並み」を散策してきました。ここは、伝統的建造物群保存地区にしていされた街並みに、美味しい蕎麦屋やスィーツのお店が並びます。何れも古い家屋を改築したもので、味覚とともにその雰囲気が楽しめます。

また、ここは和紙の名産地らしく、和紙を使ったアート作品とともに地域が一体となったインスタレーションも楽しむことができます。

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ちなみに、「うだつ」とは、「うだつの上がらないヤツだなぁ」という、あの「うだつ」です。日本家屋の境界沿いに建てる防火壁のことで、かつては「うだつ」を高く築造することが富みの象徴だったようで、成功者となる=うだつが上がるという表現が残っているそうです。

皆さんからも、秋の行楽情報をお待ちしていまーす。

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徒然むし日和5


晩秋。涼しくなり、気が付けばすっかり虫の音も遠くなりました。でも害虫による樹木の被害はまだまだ収まりません。
カメムシの仲間の一部は成虫で越冬するため、秋になっても活発に動きます。2_2
この時期に華やかな紅葉で私達の目を楽しませてくれる、ニシキギやマユミ等
につくキバラヘリカメムシその一種です。

せっかくの紅葉時期に葉っぱがなくなるなんて儚いことにならないように植木を確認してみて下さい。

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ご用命は小杉造園株式会社まで

寒い日には・・・


先週の木曜日、東京は今期一番の冷え込みを記録しました。11月で最高気温が10度を超えなかった日は久しぶりのことだそうです。

私も寒い小雨の降る中、施主検査に出かけていましたので、ふるえながら帰ってきました。毎日外で仕事をしている職人達は、「それも給料のうち」というものの大変ですよね。真夏は50度を超すアスファルトの上での作業があったり、真冬は積もった雪の上で地下足袋での作業があったり。頭が下がります。

そんな日は、おかみさんが温かいものを作ってくれます。おでん、甘酒、つきたてのお餅などなど。木曜日は、おでん。ただ、何十人分を一度に作ってくださるので、半端ではありません。小さな学校の給食並み。おでんの場合は、お鍋4杯分です。

おかみさんにも頭が下がります。毎回、ありがとございます。

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職人さんの遊びごころ


弊社でお手入させて頂いておりますお庭の樹木です。場所は小児科が設置されている病院さんです。

Phto0162小さい子がお庭を眺めた際に目を止めてもらえるようにと職人さんの遊び心で植木をハート型に刈込んでみました。小さい子供達がお庭を見たときに気づいてくれているかなぁと訪問するたびに思ってみています。Phto0171_3

お手入は小杉造園株式会社へご相談を

ちょっとした気づかい


「ちょっとした気づかい」・・・第三者から見れば、本当にちょっとしたことなのですが、当事者間においては、大きな結果を招きかねないこと。社会生活のいろいろな場面でたくさんありますよね。しかも、その大半は“後の祭”という結果で知らされることになります。

今回は、私たちにとっても反面教師として、一つの事例写真です。

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これは、都内のあるマンションに植えられたサクラの木。メインエントランスに左右一対で植えられています。

サクラは本来、自由奔放に枝を伸ばして生長する樹木です。また、切ったところから腐朽菌が入りやすく、剪定を嫌う樹木でもあります。

きっと、このマンションのパンフレットにはアプローチにサクラが咲く美しいコマーシャルCGが掲載されていたことでしょう。

でも現実は、向かって右隣の敷地に越境しないように片方の枝が容赦なく切られています。また、電線にかかることを避けるため、上部の枝も切られています。今後、このサクラは早急に大きく育つため、更にバランスの乱れた樹形を呈することになります。残念ですね。

多くの方が良い印象をもつサクラの木でエントランスを飾る、その設計の意図は誰もが分かりますが、もう少し植える位置が内側で奥にあったら効果が発揮できたのに・・・と思います。いっそのこと、別の樹種を植えたほうが本来の樹形を守ることができて美しい景観になったことでしょう。

計画する人、現場を監理する人、植える人、誰か一人にちょっとした気づかいがあれば良かった。というお話しなのですが、これは、“気づかい”というよりも、仕事に対する姿勢や力量の問題かな?

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スタイル


人間もスタイルを気にするように、樹木だってスタイルを気にするはず?なかにはともあれ、本来あるべき姿、自然体な自分が一番落ち着く。

樹木本来のスタイル=樹形。…樹それぞれにある樹形。

時にはおしゃれに見せたいけれど、必ずもとにもどして欲しいもの。でも、人が作り上げた社会で生きていくのは、結構大変。周りの環境に合わせたり、それなりに外見を気にしたりして、かなり気を使っております。

できれば、自由に枝葉を伸ばして、太陽をいっぱいに浴びたい。  

自分スタイル。

Dscf2111先日、みんなで山登りに行きました。意外に険しい道のりの途中途中、樹木達が思い思いに枝を伸ばしている姿に、自然本来の造形美を魅せられました。

職人さんも植物本来の自分スタイルを知って剪定する事が大事ですよね。

今時期の公共造園工事ですと、葉っぱが道路に落ちないように紅葉を楽しむまもなく丸坊主にされてしまっています。ご時世仕方がない事かもしれませんが、それが本来の樹木美と一般の方が認識されてしまうのが、寂しい限りです。

弊社では、本来樹形を損ねない剪定管理を実施しております。お庭の庭木が情緒ないなぁと思ったら小杉造園株式会社へご相談を

アゼルバイジャン作庭記


アゼルバイジャンという国、ご存知ですか?

この秋、小杉造園ではアゼルバイジャンに日本庭園を造ってきました。

アゼルバイジャンは、カスピ海の西岸に位置し、北はロシア、南はイランに挟まれた立地です。また、2000年に世界文化遺産に登録された「城壁都市バクー」(写真)が有名です。

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現場は、首都バクーから西へ車で4時間程度の場所にあるイスマイリという地域です。

ちょっと考えられないぐらいの短期間で、ほぼ全てに現地の材料を用い回遊式の枯山水庭園(2,650平方メートル)を造りました。工期が短くあせっていたのは、私たちだけでニワトリやガチョウの歩く現場で現地の方々と共に無事工事を終えることができました。

後日、竣工の記念式典にもご招待いただき、かの地の大統領からもありがたいお言葉をいただくことができました。もちろんアゼルバイジャン唯一の日本庭園ですから、日本を知っていただく機会になると共に、地域の観光振興にもつながれば幸いです。

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詳しくは、小杉造園ホームページでご覧ください。http://kosugi-zohen.co.jp

ど根性ツバキ


ど根性シリーズ第3段は「ツバキ」です。

青々と葉をつけ、大きな蕾をたくさんぶらさげたこのツバキ、街路樹にもたれかかってかろうじで倒れずにいます。

根元を良く見てください。たぶん、ご近所の方が発泡スチロールのトロ箱に植えて育てていたのでしょう。今では、そのトロ箱も半壊状態。四角く締め固まった根が剥き出しになっています。それでも、元気(?)に活きています。

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よく集合住宅や商業施設で、雨がかかりにくく日の差さない場所に植えられた樹木が枯れたり、風通しの悪い場所のツバキがチャドクガ(害虫)に食害されているのをみかけますが、それと比べるとイキイキしています。

ど根性ツバキは、かわいそうであるものの、デザイナーがかっこよくデザインし、造園会社が植えたツバキより元気かも知れませんね。如何に心して植木のレイアウトをデザインしないといけないかというお話しでした。

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