路地の風情


下町の路地には、独特の世界観がありますが、その風情は随分前から失われ続けています。恐らく、そこに当たり前のように存在した人情も。

例えば、写真のように、道路沿いに思い思いの植木鉢を並べた風景も余り見かけなくなりました。象徴的なアイテムとして、これに縁台、将棋盤、蚊取り線香、スイカ、団扇、ステテコ姿のお父さんなどが加わりますよね。

Shitamachi

このような路地の植木鉢には、ツバキ、ナンテン、フジなど季節感たっぷりの植物が植えられていました。もちろん、植木鉢なんてものではなく、発泡スチロールのトロ箱であったり、漬物用のプラスチック桶であったりしました。根元には、卵の殻が撒かれていましたよね。

私の祖父母の家にもありました。アロエの鉢があり、ちょっと火傷すると窓から手を伸ばしアロエの葉を摘み、ゼリーのような葉肉の汁を肌に塗られた記憶があります。

今の子供たちは、知らないだろうなぁ・・・

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