オリーブ2態


今日は、日本ではあまり見かけないオリーブの使用例をご紹介します。

まず、卵形に刈り込まれたオリーブです。テーマパークなどではありますが、街中で見かけるのは珍しいと思います。管理する植木屋の趣味なのか、そのようなデザイン方針が打ち出されているのか分かりませんが、良し悪しは見る人の好みによりますかね?

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私はロサンゼルスの郊外にある個人邸で、4mぐらいのオリーブを盆栽仕立てにして欲しいと頼まれ剪定した経験があります。そのときは、「こんなのBONZAI STYLEじゃない!」って白人の方にたいそう切れられました。そりゃぁ、もともと盆栽じゃないもの・・・

続いては、JR田町駅近くで見かけたオリーブの並木です。30年ぐらいたっていそうな、オリーブにしては立派な太さのものが並んでいます。残念ながら、結構痛んでいるものがあります。風が強そうな場所なので、それが原因でしょうか。

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ビルで翳ったようなというか、道路幅員もそれほど広くない場所なので、日当たりの明るいイメージがないのが残念です。やっぱりオリーブって、太陽サンサン・カラッと爽やかってイメージがありますよね。

また、面白いオリーブの使い方を見つけたらご報告します。

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徒然むし日和7


虫愛ずる害虫姫より残念ながら虫ではなく、病気のお知らせです。

弊社管理物件でも近年、顕著に発現するようになった病気のご紹介です。

Dscf3648_2病気は「ごま色斑点病」といいます。葉っぱの中に黒くポツポツと枯れているのが、症状です。生垣に使われるカナメモチ・ベニカナメモチに発生が確認されています。

この病気が進行すると、だんだんと葉が落ちてしまい写真のような状況になってしまいます。特に目隠し生垣として利用する事が多いため、この目隠しの機能低下に繋がってしまいます。

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発生原因としては、付近の植栽からの飛散や元々保菌していた株がありそこから発現するということが考えられます。近年、梅雨時期の蒸し暑さが続いており、発生率が高くなってきています。自分の家は大丈夫と思っても、周りを見渡せばあちこちにこの生垣が目立ちます。飛散の可能性は無いとはいえません。

病気が発生していまうと厄介で、滅菌は難しく抑制に努めることしか出来ません。ですので、ぜひとも初期からの殺菌対応をご検討ください。

うちの生垣にはもう症状が・・・と言う方は弊社にご相談下さい。

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ベニバナシャリンバイ


今日の写真は、見ごろを迎えたベニバナシャリンバイです。

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海浜部のマンションで沿道緑化に用いられていました。背後にはトベラが植わっていますね。

潮風、乾燥風、大気汚染に強い常緑低木なので、海浜部の幹線道路沿いとなれば、真っ先に候補に挙がる樹種です。よく見かける白い花のシャリンバイと比較すると、やはり珍しいからか「おっ!」と思いますね。そんなことを思うのは、植木屋だけか?

でも、ただのシャリンバイだと、「海浜部だからシャリンバイね、ハイハイ分かりますよ」と思われるのも癪だから、ちょっとベニバナで攻めてみるっていいな。他の樹種でもいえることだけど。ただし、コストアップになりますので、むやみにベニバナ品種にしないでください。

シャリンバイは、ほんのりウメのような香りも漂ってくる花なので、一度使ってみてはいかがでしょうか。ベニバナのエンチャントレスという品種がありますが、まだ流通が多くないので大量には計画しないでくださいね。

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シンボルツリーにいかがでしょう5


P5200218個人邸の工事に使用する枕木が会社に積まれていました。今日ふと線路を見てみたところ、今はコンクリートの材に切り替わっているんですね。思えば、枕木や電柱など木材の利用が衰退し、都内を眺めてみると有機的なものは、植物か人かといったところですよね。

そんな都会を彩りを添える植物をご紹介します。

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アブチロン。チロリアンランプという見た目ストレートな別名がついています。元々は亜熱帯以南に生育するものですが、近年の都心の環境に適応してきてあちこちで花を見かけるようになりました。下垂する性質のため、オベリスクに絡めると深い緑の中に赤いランプがちりばめられたような絵が広がり、きれいだと思います。

開花期間は春~秋までと長く、緑のカーテンにもなってくれるアブチロン。今年はヘチマやゴーヤと一緒に植えてみてはいかがでしょうか。

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オガタマの木


写真は、オガタマの花です。

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珍しく、街路樹として植わっていたものを撮影したものです。

オガタマはモクレン科の樹木としては花が小振りで、よく神社等で見かけると思います。

招霊(おぎたま)が転じてオガタマと呼ばれるそうですが、甘い香りの強い花は何か吸い寄せられちゃう気がしますね。

しかし、どんなセンスの人が、街路樹にオガタマを植えようと考えるのだろう?

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がんばってます。


サクラが咲いていよいよ春と思いきや真冬のような寒さが続いたり、雨が続いたりとおかしな天気が続きました。

人間とおなじく、植木もびっくりしているでしょうね。私は風邪を引きました。そんな天気もどうやら落ち着いてきたような感じで、新緑が目にやさしい季節となりました。

ちょっと前の話ですが、鎌倉の鶴岡八幡宮のイチョウが根本からポッキリと折れてたとニュースになりました。映像で見ると幹の芯が結構腐っていた見たいでしたね。外からはその部分はわからなかったのでしょう。

Img_5120実は幹の芯の部分はすでに死んでいる細胞です。生きている部分は表面の樹皮のすぐ下の部分のみでそこは光合成で合成された栄養分を下へ、根から吸収した水分を上へと運ぶ役目を果たしています。

要は生きている部分を死んでいる部分が支えている格好です。

世界でも長寿の部類に入るウォーレマイパインはほとんど枯れていますが、一部の枝のみが生きているだけなんですね。写真で見ると骨みたいに樹皮の向けた白い幹しかないんです。そんな状況でも生きてるんです。

Img_5123まさに皮一枚で生きている樹木たち。すごいなぁ。

写真の植木たちもがんばって生きています。

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ベニカナメの使い方


みなさん、大型連休はいかがお過ごしでしたか?連休前の寒い日々がウソのように、初夏を思わせる陽気で行楽日和でしたね。

写真は、連休中に出かけたテニスコートでの一枚です。レッドロビンの生垣を良く見かけますが、これはベニカナメ。遮蔽の生垣としてではなく、進入抑制の見切りとして植えられ、高さ80センチぐらいに刈り込まれています。上手な使い方に感心し、写真を一枚撮った次第です。

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連休明けは、みなさんの職場でも「全国名産展」状態でしょうか?当社も全国各地から社員が集まっていますので、お盆や年始、大型連休後は、全国のスイーツ系お土産を堪能できます。今日は、海外の実家へ里帰りしていた社員も出社してきていますので、世界のお土産になります。三時のおやつが楽しみです!

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(写真中央は、どっぷりと名古屋ワールドですね)

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荒れた植込を素敵な小道に


最初はきれいに植わっていた植栽地。当初考えて設計された通路が、無視されて低木の植込みが、序々に踏み入れられてけものみちのように新たな通路として利用されている・・・。
そんな光景よく見かけませんか?

境界に段差がなくフラットになっている植込みは、マンションなど広い植栽地を持つ近年の施設に多く見られます。最初はとても広々とし、見栄えもいいので、ランドスケープのデザインでよく使われているようです。
しかし、子供のボール遊びの被害にあったり、人や自転車の踏み入れで数年経つと折れ枝などの損傷が目立ちだします。そして、5年も経つと見るも無残な植込みに・・・・。
植物が無くなり踏み入りやすくなるとさらに通行人のショートカットに使われだします。そうなると、後からいくら植木を植え足しても、使い慣れた近道を遠回りしたくない人の心理が働くのか、すぐ踏み荒らされてしまい、いたちごっこのようなことが続きます。

そんな時、無理に植込みに戻すのではなく、いっそ通路として造りなおしてしまいましょう。そんな発想から写真のような工事を行いました。
今まで、雨の後など土の上を泥を気にしながら通行していた人も、いつでも心地よく近道ができるようになりました。

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お庭は、住まう人とともに成長していくもの。設計者の意図通りに、成長してくれないときもあります。発想の転換で、みんなに喜ばれ、しかもきれいに便利に使える、そんなお庭を住まう方々と一緒になって造っていきたいものです。

お庭のお悩みは小杉造園株式会社

ハナミズキの並木


3月のブログで「ハナミズキのきれいな街路樹を見たことがない」と書いたところ、小金井街道にきれいな場所があると、コメントいただきました。情報提供ありがとうございました。

たまたま今日、目白通りできれいな場所を見かけました。飯田橋の駅のそばです。

街路樹には、赤花のハナミズキ(写真上)が、並列に植えられた民地側のツリーサークルには白花のハナミズキ(写真下)が植えられていました。

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それぞれしっかり太っていましたので、このままきれいに生長すると良いですね。

残念ながら、一本は枯れかけていて、倒れないようにロープで支えられていましたが・・・

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