荒れた植込を素敵な小道に


最初はきれいに植わっていた植栽地。当初考えて設計された通路が、無視されて低木の植込みが、序々に踏み入れられてけものみちのように新たな通路として利用されている・・・。
そんな光景よく見かけませんか?

境界に段差がなくフラットになっている植込みは、マンションなど広い植栽地を持つ近年の施設に多く見られます。最初はとても広々とし、見栄えもいいので、ランドスケープのデザインでよく使われているようです。
しかし、子供のボール遊びの被害にあったり、人や自転車の踏み入れで数年経つと折れ枝などの損傷が目立ちだします。そして、5年も経つと見るも無残な植込みに・・・・。
植物が無くなり踏み入りやすくなるとさらに通行人のショートカットに使われだします。そうなると、後からいくら植木を植え足しても、使い慣れた近道を遠回りしたくない人の心理が働くのか、すぐ踏み荒らされてしまい、いたちごっこのようなことが続きます。

そんな時、無理に植込みに戻すのではなく、いっそ通路として造りなおしてしまいましょう。そんな発想から写真のような工事を行いました。
今まで、雨の後など土の上を泥を気にしながら通行していた人も、いつでも心地よく近道ができるようになりました。

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お庭は、住まう人とともに成長していくもの。設計者の意図通りに、成長してくれないときもあります。発想の転換で、みんなに喜ばれ、しかもきれいに便利に使える、そんなお庭を住まう方々と一緒になって造っていきたいものです。

お庭のお悩みは小杉造園株式会社