スリムなケヤキ


前回はケヤキの株立を紹介しましたが、皆さんが一番ケヤキをイメージしやすいのは、校庭や街路樹などでほうきをひっくり返したように上方で枝葉が広がるダイナミックに美しい樹形ではないでしょうか?街路樹はぶつ切りにされてしまう印象がありますが、自然風に上手に管理された単幹のケヤキは本当に美しいですよね。「ザ・樹木」って感じです。

今日の写真は、そのケヤキを改良しスマートにしたケヤキ“ムサシノ”という品種です。

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どうしてスマートに品種改良する必要が・・・?とお思いでしょうが、狭い場所にもケヤキを植えたい、枝葉が広がらず管理が容易などのニーズがあったのでしょう。その生い立ちを農家の方に聞いてみたところ、昭和40年代の後半にある屋敷林で発見され、その後、埼玉県で増殖生産されるようになったとのことでした。

写真のムサシノは既に15mほどの高さに育っていますが、なんとこれは初めて改良された際の初代ムサシノの兄弟なのだそうです。畑で並木状に植わっている美しさもさることながら、「初代」って言われちゃうと、何か感慨深いものがありますね。40歳近いわけだ・・・

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