パーフェクト


完全無欠、尽善尽美、そんな言葉もあるけれど、これっていったいどうなのか?どこも隙もなく、完璧に仕事をこなし、私生活でもいつもかっこよく、何の欠点も無いみたい。でも、そんなことってあるだろうか。そういった人でも勿論生活もあり、そういうところを見せない努力をしているのだろう。そういうところがかっこいいと言って欲しい。

寒さに強く、熱さにも負けず、日陰に耐えて、直射日光もモノともしない。枯れることも無く、ただひたすら大きく伸び、種をたくさん作って、どんどん増える。樹木にとっての完璧な存在。そんな樹ってどうだろうか。

_いつしか、人は敬遠しないだろうか。

本当のパーフェクトってどんなものなのだろうか、実は欠点があることを承知してそれを含めて受け入れること。欠点も含めたパーフェクト。もちろん時と場合にもよるが。

茶の湯の世界に近いかも知れないが、完全なる美でなく、どこかわびた、さびた趣の中に心落ち着く場を作る。何でもかんでも揃うのも便利かも知れないが、何か足りないがそれがいいと言うのもわかる。

欠点ばかりを指摘するのではなく、欠点があることも受け入れて良い所も理解してあげる。

そういう人であれるなら。吾唯足知。