かざりいぼ結び


今年の夏もやっぱり暑いですね…

夏ばて気味の今日この頃ですが、この仕事では夏の風物詩にもなっている造園技能士の試験日が近づいて参りました。私は普段現場には出ていない職種なのですが、植木屋に勤めているからにはやはり挑戦しないと!と思い、造園技能士1級に向けて、週末は課題の庭をつくる練習をしています。

Photoその課題の一つが写真の建仁寺垣(載せておいてなんですが、本当に出来が悪いのであまり見ないでください…)。この垣根一つとってもいろいろと細かい細工や専門の道具があり、奥深いものなのですが、その一つが写真のクリ針。これは穴にシュロ縄を通した状態で、竹の隙間に差し込み、結束を行うための道具です。

そのクリ針を使って結んだものが、もう一つの写真のかざりいぼ結び(これもひどい仕上がりなので大目に見てください…)。3本のシュロ縄をねじってつのをつくり、末端を垂らします。

Photo_3

この結び一つ作るにもまだまだ時間がかかってしまっており、素人もいいところなのですが、実際の仕事でこのような竹垣をつくることは本当に減ってきています。あと10年経ったらなくなってしまうものって今の日本にはたくさんあると思いますが、こういう日本独自の造園技術も何とか残していきたいものですねぇ。Photo_2