シンボルツリーにいかがでしょう5


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暦の上では処暑もすぎ、暑さも一段落のはずがその気配はまだまだ感じられませんね。もうしばらくの辛抱でしょうか。

この時期、まだ元気に咲いているノウゼンカズラ。中国が原産でオレンジ色の鮮やかな色合いが目に飛び込んできます。このノウゼンカズラ、漢字で書くと『凌霄花』と書いて、『凌』は‘しのぐ’、『霄』は‘そら’で‘空高く上る花’といった意味になります。

つるを伸ばしてよじ登るところを見つけるとぐんぐん気根を出してはりついて上っていきます。この元気さを見るとふさわしい名前ですね。英名はチャイニーズトランペットバイン(またはチャイニーズトランペットフラワー)。日当たりが大好きなので、曇り空が続くと蕾がぽろぽろ落っこちてしまいます。

有余る元気のためか伸びたツルが地面に接するとすぐ根っこが出てきて根付いてしまいます。早めに気がつけば良いんですが、そのままにするとそこら中に根付いてしまって後が大変なことに。(まぁ、あまりないとは思いますが・・・。)すぐ発根するので増やすなら挿木が手軽です。種は日本だと出来ないとされてます。(小さい頃に一度だけ大きなマメのさや見たいなものがついているのを見たことがあるんですけどアレはいったい?)

仲間にアメリカ原産のアメリカノウゼンカズラがあり、こちらは色が赤に近く、花が少し小さいです。これとの交配種でいくつか品種があります。

暑さはまだ収まりそうにありませんが、暗くなる時間は日に日に早くなっているように感じます。

探せば秋の気配を見うけられるかもしれません。

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