こすぎとクローバー


 クローバーというと、今人気のももいろや、はちみつが有名な昨今ですが、

本家植物のクローバーも昔から日本人に親しまれているものとして

見逃せないものではないでしょうか。

野原で幸せを呼ぶ四つ葉のクローバーをさがす姿に、何となく憧れを

感じてしまうのは私だけではないと思います。

クローバーの利用法ですが、農業においては、クローバーと共生する

根粒菌が固定する窒素の効果が期待され、緑肥作物として栽培することが

あるそうです。そして造園業界ではまれに土壌を被覆するための

グランドカバープランツとして用います。

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写真はグランドカバープランツとして使用された例ですが、このように

一面がクローバーで覆われると、思わずかけよって寝ころんでしまいたくなります。

※もちろん、我慢いたします。

蛇足ですが、クローバーは芝生においては非常に厄介な雑草です。この場合、

除草剤を散布してクローバーを枯らすこともあります。

 ある時は生かし、ある時は枯らし、因果な商売だなあと感じます。

良い香り


ウメが咲きだしていました。

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近所の公園でも今月初頭から梅まつりを開催中でした。
都内だと年末に開花する早咲きの品種もあるようですが、今時分が開花の本番でしょうか。
暖かい地方ですと既に満開を過ぎているかもしれません。

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大雪に見舞われましたが、きれいな花と良い香りでホッと一息ついたような気がしました。

ツツジコブハムシ


先日、担当がある物件で枯れたサツキの写真を撮ってきました。

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枯枝をアップにしてよ~く見てみると黒い抜け殻のようなものがびっしりと付着しています。実はこれ、虫の糞でできているんです。

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サツキを枯らした犯人はツツジコブハムシという小さな甲虫です。このツツジコブハムシはちょっと変わった習性を持っていて、メスが産卵する時に自らの糞で卵をコーティングするのです。
孵化した幼虫は塗り付けられた親の糞に自分の糞を塗り重ねて作ったシェルターをヤドカリのように背負い、ツツジ類の若葉を食べて成長します。
成長した幼虫はやがてこの糞シェルター内で羽化しますが、成虫となって出てきたその姿は色といい、形といい、大きさといい、正に虫の糞そっくり!一見するとまったく区別がつかないんです。
近い仲間にはムシクソハムシというちょっとダイレクトな名前を付けられた虫もおります。(ブナ科やバラ科などを食べます)
虫の擬態というと、ハナカマキリの様に周囲の環境に姿を似せるものや、ハナアブ類の様にハチなどの強い虫の姿を真似るものなど様々ですが、このハムシの仲間は生涯を通して糞に擬態することを選んだんですね。
残念ながら今回は成虫の写真がないのですが、すっかり糞になりきった3mmほどの小さな体を見ていると、外敵の目を欺くには最適な選択肢のような気もします。
幼虫は春先に、成虫は夏頃に姿が見られます。時には株を枯らすほどの大発生をするので、もしツツジやサツキの葉にたくさんの糞のような物が着いていたら注意して見てみてくださいね。

ピンク色の木の実


 見慣れたモッコクの木に、さくらんぼのような実がなって 

ちょっと可愛らしい感じに見えます。 

(いつもはもう少し赤い色をしている気がするのですが)

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でもよく見ると葉っぱが少なく、元気もなさそうで、

カワイイと言うより、少し可哀想という感じにも見えます。

 実の色づきで木は鳥だけではなく、人の心も引き寄せます。

大雪


 2月8日は東京でも記録的な大雪が降りましたね。

 小杉造園の会社でも車に多くの雪が積もっていました。

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当日は会社全体で雪かきに追われていました。

 私の場合、帰りの電車が動いておらず、帰宅までが大変でしたが、無事に帰れただけ良かったのでしょうか。

ニュースでは路面の凍結による転倒などで怪我などをされた方も多かったようです。

 なかなか普段から備える事はできませんが、皆様十分に気をつけて下さい。

 

『お庭実験記』


今日はあるマンションのお手入れをしていて、ちょっと珍しい木を見つけましたので
処分枝の中から一振りもらって帰りました。

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これだけ見ると何の変哲も無いただの枝ですが、試しにちょっと水に浸してみましょ
う。。

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おお!実験成功!水の色が青く変わりました。
実はこの枝は『アオダモ』という木の枝で、樹皮に紫外線により発光する蛍光物質を
含んでいるのです。
私も初めて試したのですが、本当に色が変わるので嬉しくなりました。
皆様の身近にも色々な特徴を持った庭木がありますので、図鑑片手に探検してみると
きっと楽しいですよ。

文旦


道を歩いているとなにやら巨大な柑橘類が。
文旦、(別名ぼんたん、ザボン)です。
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高知県といえば文旦の産地として有名ですが、東京ではあまり目にしないせいか
直径15cmから25cm程度になるという大きな実は正に圧巻。

ちょっと寝かせてからそのまま食べてもおいしいですが、ジャムにするのもいいですね。

エレガンの色変化


この時期、エレガンティシマの色に変化があらわれます。

まるで枯れたようにも見えるのですが、枯れている訳ではございません。

 春エレガン

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冬エレガン
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紅葉と考えることもあるようですが、寒風または霜?なのでしょうか

比較的寒さに厳しいところで起こっているような。

これも紅葉といえば紅葉ですかね。

 

これだけの色の変化ですから、他のコニファーと植替えで

季節ならではの色変化を楽しむのも手だと思います。

 

種類で変える、形、色合いなどで変える、季節ならではの変化で変えるなどの

遊び心も楽しいかもしれません。