異文化交流


スイスとドイツから来たランドスケープのデザイナーを目指す学生たちを弊社研修所に迎えて、日本庭園の研修を行いました。

スタッフとしていろいろお世話をさせていただいたのですが、そのお礼にと研修生たちからスイスのアーミーナイフをいただきました。

いわしたしま

いただいた時、梱包の袋に写真のような五円玉がくっついていて、最初はお菓子か何かかと思い、「五円玉なんて変な飾り、スイスではこういう習慣でもあるのだろうか。」とぼんやり思っていました。

その後、梱包を解いて中身を見てみると、スイスの有名メーカーのアーミーナイフが出てきました。

スイスで自慢の一品。間違いのない定番で感謝の意を表してくれたんだと勝手に腑に落ちていると、研修生からプレゼントの説明がありました。

「アーミーナイフはスイスを代表する良品ですが、日本では刃物を贈り物にすることは縁を切る不吉なものとして敬遠されるという風習があることを知って、ご縁が切れないようにとの願いのもとご縁を象徴する五円玉を結びつけてプレゼントにしました。」

とのこと。

スイスの習慣かな?なんて浅はかにも思っていたことを恥ずかしく感じると同時に、相手のことをここまで深く思いやる、なんて日本的な発想なんだろうととても感心しました。

研修生のみなさんは、日本文化にとても関心があり、とうとう日本にまで来て日本庭園を勉強しているという人たちなので、当たり前なことなのかもしれません。

でも異文化間の争いで世界的にギスギスしてきている昨今、国や文化を越えて、互いを思いやり、人と人が交流する意義の大きさを改めて実感した瞬間でした。

相手を思いやる気持ち本当に大切ですね。そういう気持ちを忘れず仕事にも取り組みたいと思います。