セスジスズメ


先日、会社の敷地内でヨチヨチ歩いているのを発見してしまいました。

しっぽをピコピコ動かす

今日はこのセスジスズメについてお話します。

セスジスズメの幼虫の食草は幅広く、ヤブガラシ、ホウセンカ、サトイモ、サツマイモ等他多数あります。
日本における重要な主食であったイモ類の葉を食害するため、元来“芋虫”とはこのスズメガ科の幼虫の事を指していました。

畑仕事をしていなくても、私達が身近で目にすることはあります。例えばお庭や植込内に蔓延るヤブガラシでは高確率で見つけられます。

セスジスズメの幼齢幼虫と老齢幼虫

スズメガ科の幼虫はしっぽが生えているので、簡単に見分けることができます。とりわけセスジスズメの幼虫は幼齢期にしっぽをピコピコ振りながら歩く姿が可愛らしいです。
成虫は戦闘機かハングライダーを彷彿させるシャープなフォルムをしています。

セスジスズメの成虫
農家の方々にとっては害虫以外の何物でもないですが、我々植木屋にしてみれば、この時期に植栽地に蔓延るツル系の雑草であるヤブガラシを食べてくれるので益虫としての一面もあると思います。

もし、お庭で見つけても、育てている作物や植物についていない限りは毒もないのでそっとしておいても大丈夫でしょう。