積雪対策


何年かぶりの都内の積雪。いつものごとく首都圏は混乱がおき大変な思いをした方も多かったのではないでしょうか。お得意さん宅に雪かきに行く道中、246号線を車で通っていると通り沿いの歩道は通勤難民の大行列でした。

その混乱も冷めやらない同じ週の週末、また積雪の予報。
今度は先手を打とうと、積雪予報時間直前に融雪剤を撒いておきました。

ここで、植栽に関する積雪対策で注意したい点をまとめましょう。
まず、当然ですが、融雪剤は植栽地にはまかないでください。融雪剤はほぼ塩です。塩は植物に塩害を起します。ですので、直接植栽地にまかないことはもちろん、溶けた雪が植込みに流れ込むような箇所にも融雪剤は撒かないよう注意が必要です。
次に雪かき。みなさんはかいた雪はどこにまとめまていますか?
一箇所にまとめると固まってしまってなかなか溶けず、まとめた場所が悪いととても邪魔になってしまうといったことがあると思います。
たまに道路の側溝の蓋を開けてそこに雪を流し込んでいる方もいますが、少量ならすぐ溶けて流れますが、大量になると側溝を詰まらせてしまい大変な水たまりを作ってしまったりもします。
いろんな方法はあると思いますが、今回の都内程度の積雪なら雪かきした雪はできるだけ一箇所に固めず万遍なく車道に撒くようにしましょう。ただしスリップなどや邪魔にならない程度に少しずつ。

雪かき前

そうすると車が通るうちに少しずつ雪を溶かしてくれます。

雪かき後(どけた雪は車道に均一に撒くとよい)

人や車の通り道を確保するために雪をどけるので、どけた雪をついつい周辺の植栽地にまとめがちです。
そうすると雪の重みで木が折れたり、万年雪になってしまい植物の成長阻害を引き起こしたりして、雪解けの後、見るも無残な植込みに変わり果てていた、なんてことがよくあります。
今回の積雪も水分を含んだ重い雪でした。電線が積雪の重みで切れてしまい停電をおこしたこともあったようですが、同じ理由で高木の枝に積もった雪のせいで枝が折れたり曲がったりといったことがよく起こります。
特に強い風がなく雪が降り続くと、積雪の高木類への被害は大きくなります。お庭の大切な木は、たまに揺らして積もった雪を払い落としてあげると良いと思います。
最近はやりの木で、シマトネリコなどは積雪による枝折れや、枝曲がり等の被害が特に多いので、特に注意が必要です。
それではみなさん、寒い日が続きますが、雪に負けることなく、華やかなお庭の春の訪れを迎えられるようもう少しの間頑張りましょう。