スギの花


寒さが少しずつやわらいできているのを感じるこの頃ですが、先日スギの伐採を行わせて頂きました。その時にとった写真にあるのは、人によっては天敵であることも多いスギの花です。葉先には花がたくさんついており、切った枝が地面に落ちた瞬間、黄白色とでもいうのでしょうか、ぶわっと花粉が目に見えて舞います。写真中央の左側、葉先につぼみのような形のものが見えますがこれが雌花です。中央右側の葉先に小さな松ぼっくりのようなものがたくさんついている、この一つ一つが、花粉を作る雄花です。スギは日本固有種で、虫などを媒介とする広葉樹に比べて期限の古い樹木であるためか、風に花粉を乗せて散布し、他個体の雌花に届けば生殖が行われて種子ができます。とはいえ、どこに他のスギがいるのかわからないため、下手な鉄砲かずうちゃ当たる、とにかく大量にまこう!という戦略のようですが、今度は人間が戦後造林でたくさん植えすぎてしまったために花粉症が起きるようになったと言われています。自分は花粉症ではない!とずっと思い続けていますが、毎年この時期になるとくしゃみと鼻が詰まっている自分に気付きますが、いやこれは風邪だ!と毎年毎年言い聞かせています(笑)