ウラシマソウ

150402ウラシマソウ2

4月に入り春爛漫、いろんな花が楽しめる季節になりましたが、先日山の中でウラシマソウの花を見つけました(あまり春らしくは見えないかもしれませんが…)。サトイモ科テンナンショウ属の宿根性多年草、写真の中心に見えるのがいわゆる花になりますが、見えているのは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる組織で、この中に花があります。また、そこから細長く伸びている付属体の形状が、浦島太郎が釣竿を背負っている様に見えることから、ウラシマソウというそうです。雄花と雌花が別な株の雌雄異株なのですが、このウラシマソウを含むテンナンショウ属の植物は不思議なことに性転換をするのです!株の生長度合や栄養状態により、良い状態のときは雌花を、悪い状態のときは雄花をつける。子孫を残すこと、それを果たすため自分自身が生き残れるように、その時々の状況・条件に合わせてフレキシブルに対応する、したたかなウラシマソウです。


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