株杉のある景色

「株杉」って見たことありますか?文字通り、株立ちになった杉です。

普通、杉は一樹一幹です。日本全国、二次林で見かけるものはスーっと美しく上方へ伸びてますよね。真っ直ぐな木材を効率的に生産するための人工林ですから、当たり前です。

北山の台杉というのがありますが、これは一樹多幹。この杉は、人為的に独特のあの形状を作り出している。一本の木で多くの材が取れるからこのほうが効率的と、かつては考えられていた名残なのではないでしょうか。

Kabusugi 写真は、岐阜県関市の21世紀の森公園にある一樹多幹の杉。ここでは株杉と呼ばれています。解説版には「伐採を繰り返すうちに株数が増え」とある。その生い立ちとしては北山の台杉と同じようである。

しかし、ここでは樹齢数百年の巨木に生長した株杉が数十本群生している。この景色は圧巻。神々しいというか、恐れを感じます。

そうそう、もし「実写版もののけ姫」が撮影されるとしたら、ここがロケ地になると思えるような景色です。

どうやら、山主さんがご好意で私有地を一般開放してくださっているようなので、マナーを守って歩いてくださいね。山頂まで「にわかハイカー」にはちょうど良い登山道です。近くに公共の温泉や地元のおばちゃんたちが田舎料理を出してくれるサービスエリアもあって、のんびりできますよ。

余談ですが、この町の施設名の大半が、ヨーロッパの言語でつけられている。見た目もアルプスの少女ハイジに出てくるような感じ。どうして?


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