植木も選び方次第

皆さん、写真をご覧になり、どのようにお感じになりますか?

良い悪いの問題ではなく、スーッと心に入り込んでくるデザインでしょうか?

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庭のデザインをするとき、舗装やフェンスなどの硬いものだけでなく、当然、植木のデザインも行います。木の種類を決めるだけでなく、平面的な配置、立面的なバランスも考慮します。

たぶん私たちには、日本的な侘び寂びのデザインが、理屈でなく、すんなりと理解できるはずです。直線でなく曲線、正三角形でなく不等辺三角形、丸見えでなくて少し隠れているなどといったデザイン要素です。

さて、写真に話しは戻りますが、ある人が見ると「カッコイイーッ」なのかもしれませんね。私から見ると「うーん、どうして?」です。

ご存知オリーブは、比較的乾燥に強く、地中海沿岸部での栽培が有名です。一方、トクサは日本の山間部で湿地に自生している植物です。「デザインのパーツのひとつ」といわれてしまえばそれまでですが、あえて植木を使ったということは、もっと有機的なものを求めていたはず。ならば、その性質にも配慮してこそデザインが生きるというもの。と、私は思います。

事務所の近くにも、植栽地一面をトクサで埋め尽くした緑地があります。とても前衛的な印象を受けます。意図したことなのか、知らずに植えた結果なのかは分かりません。庭石やちょっとした縁石の脇にそっと置かれてこそ、トクサの本領発揮だと思うのですが・・・

小杉造園のホームページはこちらから http://kosugi-zohen.co.jp


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