イチイガシ

雨も少なく気温も非常に高い日々が続いている中、台風13号が関東地方に近づいて、久しぶりの雨が降りました。西日本では猛威を振るった豪雨もありましたが、植栽を管理する人間としては恵みの雨と呼びたいくらいに、今年の夏はからからに乾いてしまっている植栽が多く目につきます。その雨の中で撮影したのがこの「イチイガシ」という常緑樹の葉っぱです。関西から九州では良く見られる樹種なのですが、関東では植栽に使用されることもそう多くはないようで、あまり出会う機会の少ない樹種です。常緑樹の葉は、一般に落葉樹に比べて乾燥に強いとされておりますが、この写真では、小さい葉の縁が茶色く縮れており、恐らくこの酷暑と雨不足によって変形してしまったと思います。良く見ると奥側に見える濃い緑の葉も若干内側に巻いており、これも水分不足のサイン。根元を見たら土の表面が乾いて地割れしていました。人間にとって厳しい夏は、樹木にとっても同様に厳しいようです。立秋も過ぎたところで、少しは暑さがやわらいでくれることを願って。皆様も熱中症には引き続き御注意下さい。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください