風にそよぐ竹の葉が擦れる音、月光差し込む静寂の竹林・・・極めて和の風情でありながら、どこかコンテンポラリーでクールな印象のある竹の風景ですね。
そんな印象は他の方々も持つようで、建築家の先生方は竹を良く使いたがります。
この竹、管理する側にとっては厄介この上ない存在なのです。強靭な竹の根は、舗装やコンクリートを平気で押し上げ突き破ります。常緑の葉は、年中多くの落ち葉を撒き散らします。雨後の竹の子、何でこんなところまでとビックリするような場所に竹の子が顔を出します。
もともとは強く張り巡らされる地下茎があるため、軟弱な地盤や山の緩い傾斜地などを安定させるために植えられました。だから人里近くで一団地の竹林を良く見かけると思います。
写真の竹は大きくならないよう、美しく軽微な遮蔽物となるようしっかりとメンテナンスされていますが、こんな管理は費用がかかってしかたありませんね。
根が必要以上に伸びないように囲いを設け、落ち葉がクレームの種とならないように場所を考え、竹は使い方を間違えないように楽しみたいものです。
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