竹は素敵ですが

しっとりした通り庭に植わる竹、裏庭で風にそよぐ竹林、はたまたモダンなデザインの新建築に対比した竹・・・いずれも素敵なイメージが眼に浮かびます。故にお客様も竹を庭に植えたいとご所望される機会が多いものです。

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一昔前の竹のある風景をイメージしてみてください・・・イメージできましたか?学校の裏山、おじいちゃん家の斜面地、広い河川敷などの風景が思い浮かびませんか?もちろん竹の庭なんてのもありますが、あれは粋人が管理する特殊事例です。

そう、押し並べて土壌が柔らかく不安定な場所に竹は群植されています。雨後の竹の子というほど梅雨時の竹は勢いよく生長し、破竹の勢いというほど力強く根を伸ばします。だから土壌の安定化を図るために先人たちは、不安定な土地に竹を群植したのです。

ひるがえって現在の都心部で竹を植えたらどうなるでしょう?落ち葉が年中ある、とんでもないところから竹の子が出てくる、強靭な匍匐茎(根が横に伸びていきます)がブロック塀を傷める・・・なんてことが考えられます。ご近所さんに怒られちゃいますね。

もちろん根が想定以上に伸びていくのを押さえるための商品なども販売されていますので、ちゃんとした設計事務所や造園会社はそのような対応を考えた上で竹の景観づくりを提案しています。

竹を植えようかな・・・とお考えの方々はお気をつけください。

小杉造園のホームページはこちらから http://kosugi-zohen.co.jp


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