管理コスト

たまたま畑に対照的な二種類の低木が仮植されていたので撮りました。

手前のオリーブの後ろを見てください。向かって右側は爽やかな葉色が近年人気のシルバープリペット。左側は古くからよくお庭で見かけるヒイラギナンテンです。

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何が対照的かというと、シルバープリペットは日当たりの良い場所でスクスク育ちます。育ちすぎるほど徒長の著しい植物です。かたやヒイラギナンテンは日陰や乾燥にも強く冬場に黄色い花を付けてくれる植物です。

ここで注目したいのは、この二種類の低木。どちらが管理コストがかからないか?ということ。答えは「ヒイラギナンテン」です。

ヒイラギナンテンはほとんど刈り込み管理を要せず、伸びて気になる枝を落とすぐらい。ほぼフリーメンテナンスといっても良いほどの優等生です。一方でシルバープリペットは、一年で数十センチも伸びるので、盆暮れに管理をしていてもその間に徒長して管理作業をしていないように見られちゃうほど。また高さを抑えて維持するために相当の刈り込みを要するため、数年後には太い枝を切ることになり、見た目もおかしくなってしまいます。

小杉造園では、余程お客さんからの希望がなければシルバープリペットは植えません。お客さんにもしっかりと管理面のお話しを説明します。シルバープリペットを植えてはいけないということではなくて、伸びても困らない場所へ配置しましょうということです。

見た目にかわいいからという理由だけで計画してしまい、後の管理で大変な思いをしているお庭や緑地を散々見てきました。だから専門家として、後々のことまで考え計画し、ちゃんとお客さんのご理解をいただきます。

何事も見た目に惑わされず、しっかり物事をジャッジしていけたら良いですね。齢40にして未だに迷い続けております・・・

小杉造園のホームページはこちらから http://kosugi-zohen.co.jp


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