昨年のお話になってしまいますが、9月21日関東を襲った台風は、私共の管理するお庭にも、様々な形でその爪跡を残していきました。
中でも珍しかったのは、幹の中央部だけが1mほどの長さで裂けているコナラの木がありました。(写真参照)樹高9mくらいの高木で地上4mくらいのところが真中で裂けて向こうが透けて見える状況でした。その上部は、裂けきらずにつながっていて、折れてもなく倒れてもないので、最初の被害状況点検では、確認できませんでした。風にあおられた木が、根がよく張っていたので、倒れずに大きくしなって裂け目がはいったのではないかと想像されます。すごい威力です。
倒れているものや、枝が折れているものは、一目瞭然ですが、こういう幹や枝の一部に裂け目が入っているだけの被害は見落とされてがちです。被害が大きかった地域は再度確認が必要かもしれません。
ちなみに、その木はまた強風にあおられると折れる心配もあったので、かわいそうですが、撤去し、あらたな植木に植え替えました。
葉っぱが無くなったこの時期、上を見上げて大丈夫か確認してみてください。
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