梅雨を前に想う

4月の終わりにオーストラリアのメルボルンへ行ってきました。「Melbourne International Flower and Garden Show(メルボルン国際花と庭園ショー)」が開催されていたからです。

現地のガーデナーにお話しを聞くと、この数年の降雨不足で出展される庭や装飾も様変わりしてきたとのこと。例えば、家庭用の雨水貯留タンクを販売するブースが出ていたり、水を大切に扱うキャンペーンを行っている団体がショーのスポンサーになっていたりしました。また、モデルガーデンでは多肉植物が多用され、花壇には花ではなく、ペンキで色付けされたバークチップで模様が描かれていました。Photo_3

海外(特に欧米)の庭を見ていつも思うことは、心落ち着けて眺める庭ではなく、自ら楽しむアイテムを満載し、自ら庭を造り込んでいく姿勢をデザイン要素に強く感じることです。ガーデニング・ブームといわれて久しい昨今、日本の庭事情も我々のライフスタイルの変化に伴い、どんどん変わっていくのではないでしょうか。私たち日本の造園会社に所属するデザイナーも、そのような趣味志向の変化と我が国固有の造園技術や植物特性を上手くマッチングして、新しい提案をしていきたいと考えています。


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