はばたけ、職人!

今朝も東京は良い天気です。明るい陽射しの中、事務所にコーヒーの香りが漂っています。

もう20年近くも前、小杉造園に入社してすぐの頃です。朝コーヒーを飲んでいると、よく先代の親方(70歳を過ぎてバリバリ現場で若い衆を指導されていました)に怒られたなぁと思い出されます。

「おまえさんよぉ、朝は茶ーだよ。茶ー飲め!」・・・江戸弁なのかなぁ?

後日談によると、朝のお茶は(詳細は忘れてしまいましたが)縁起担ぎ、旦那(施主)さんに会う前に口中を清潔にする、胃腸の調子を整えるという意味があるそうです。つまり、親方は一日を安全にシッカリ働いて、お客さんに喜んでもらうんだぞ、と教えてくださっていたのでしょうね。だいたい毎朝この一言と共に、(これも詳細を忘れてしまいましたが)「お茶」と「(地名の)御茶ノ水」をひっかけたダジャレを披露してくださっていたなぁ。毎日毎日同じネタ。

古くから職人は無口で頑固なイメージがありますよね。イメージだけでなく事実です。一方で、たいへんな趣味人でとても粋でカッコイイ。生ぬるいメタボなおじさんたちには真似のできない懐の深さがあります。職人の世界に「偽」なんて言葉はない。Dsc_0392

今回の技能五輪では、日本選手団のメダルラッシュでものづくり日本復活を世界に印象づけました。一年を象徴する漢字に「偽」なんて言葉が候補にすらならない日が来る日も近い?(といいですね。)写真は、技能五輪で世界の造園選手との記念撮影。右端の法被姿が小杉造園の彼と彼女です。


2 thoughts on “はばたけ、職人!

  1. この度は、貴社職人さんの栄えあるご活躍、誠におめでとうございます。実は、間もなく念願叶い拙宅が竣工いたします。猫の額ほどの余地でお恥ずかしいのですが、御社に作庭をお願いできるものか否かお聞きしたく、コメントを寄せさせていただきました。場所は、岐阜県の多治見市という田舎です。いかがでございましょう。

  2. お問い合わせ、ありがとうございます。多治見といえば、焼き物の街ですね。記憶が間違っていなければ、京都の西芳寺や天龍寺庭園を設計した夢窓国師の永保寺があるところですね。鏡池に紅葉が美しく映える時期に訪ねたことがあります。
    個人的には、ぜひ一度お宅にお邪魔して、どのような庭をお楽しみになられたいのか、お話させていただきたいとは思いますが…
    お仕事をお請けするとなると少し遠いですね。私どもは喜んでお邪魔できるのですが、旅費などの経費をご負担いただくのもいかがなものかと思いまして。例えば、設計のご提案などお手伝いさせていただき、名古屋近郊で懇意にしている庭師をご紹介することなども可能です。
    小杉造園のホームページからお問い合わせいただくことができますので、よろしければ具体的なことをお教え願います。

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