木は残り続ける

植木屋は木を植えるだけでなく、木を伐採することも少なくありません。

安全性、利便性、経済効率・・・様々な理由から木を伐採します。当たり前ですが、お施主さんにとっても、私たちにとってもそれは止むを得ないこと。すべての木を闇雲に残すことだけが、自然環境、いきものや人々の暮らしにとってプラスなわけではありません。

写真は、現場で伐採した木を使って作った「積み木」です。

090511tsumiki

数十年にわたり、ある2軒のお宅の地堺の目安として植えられていた木です。今の時代、「木が境界ね」では通じなくなり、伐採ということになったのですが、オーナーさんの思い出もあり、「記念に何か残そう」ということで積み木になりました。

生きた木は多くの水分を蓄えていますので、伐採後の自然乾燥に2年を費やし、立派な箱まで作ってもらい、姿を変えたイチョウは無事にオーナーさんの手元に帰りました。

その数たるや、積み木屋さんが開業できるほど大量だったことは言うまでもありません・・・

実は未だ、ベンチになるケヤキ、コースターになるキリなどを乾燥しています。木にまつわる思い出は尽きませんね。

小杉造園のホームページはこちらから http://kosugi-zohen.co.jp


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください