1枚目の写真は今年8月中旬頃のマツ、2枚目は最近10月撮影した同じマツです。様子が一変してしまっており、驚きました…。8月には青々としていた葉が、2ヶ月経っただけで古い葉は枯れ、枝の先端についている葉も全体的に薄く変色しています。こんなに急激に衰弱してしまったことから、「マツ枯れ」の可能性が考えられます。マツ枯れとは、マツノザイセンチュウという1mm以下の小さな線虫と、その運び役となっているマツノマダラカミキリによって引き起こされます。マツノザイセンチュウが入り込むと急激に衰弱が進み、ほぼ枯れてしまいます。また、枯れてしまった木の中にはマツノザイセンチュウと、来春に成虫となって新たなマツを求めて飛んでいくマツノマダラカミキリがいますので、枯れた木に対しても伐採と燻煙処理を行わないと、さらに被害が拡大してしまうという非常に手強いものなのです…。まずはお客様に現状を御報告し、より詳細な診断やしっかりとした対策の提案を行ってまいります。